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初めてのヘッドホン ATH-AD9 [ヘッドホン/イヤホン]

私が初めて買ったヘッドホン ATH-AD9について語ります。

全てはこれから始まりました。

ATH-AD9

このヘッドホンを購入したのはもう8年以上前になりますかね。
正確にいつ頃買ったのかもうはっきり憶えていません。
購入価格は値引き交渉して20000円でした。所持金が二万数百円だったので電車賃ギリギリでやばかったですね。
初めてのヘッドホンとしてはかなり奮発して買ったものです。
予定では高くても15000円くらいに収めるつもりでしたから。
あの頃はヘッドホンなんて一つあれば充分だと思っていたのでなるべくいい物をと考えて結局予算以上のものになったんですよね。

購入の動機は友達がヘッドホンを買っていたのを見て、自分も一つくらいは持っていたいなと思って品揃えの豊富そうな秋葉原に向かいました。
まだ今と違って秋葉がちゃんと電気街と云うイメージの強い頃でしたねw

お店のヘッドホンコーナーで初めてaudio-technicaと云うメーカーを知りました。
友達のヘッドホンを使わせて貰ったとき、ヘッドバンドを自分の頭のサイズの合わすのが少し煩わしいなと感じていたので、ヘッドバンド調節のいらないaudio-technicaのウイングサポートは凄い画期的だと驚きましたね。
もう他のメーカーは眼中には無かった。

そして密閉型のAシリーズと開放型のADシリーズを比べて音抜けが良く蒸れなさそうなADシリーズが気に入りました。そして予算内で一番良かったのがこのATH-AD9である。
初めてオープンエアと呼ばれる開放型のヘッドホンの存在を知り、この時点で自分が明るく抜けのよい音が好みなのが分かりました。

 


二台目のヘッドホンであるDT770 Edition 2005を買って以降、次から次へと海外のヘッドホンを購入してからATH-AD9を使う機会はどんどん減って、久しぶりに聴いてみたらえらく音に違和感を感じてしまった。長い間愛用したヘッドホンだと云うのに。

当時は全く知らなかったのですがaudio-technicaの評判は、金属的な高音で厚みがなくスカスカやら平面的な音だとか云われたりするのを知って、なんかまるで悪口みたいだがそれが所謂オーテクの音と呼ばれてたりする。改めてATH-AD9聴いたらほんとにそんな感じの音に聴こえてなるほどなぁと思ってしまったり。
予備知識がついて意識して聴くようになったからか海外のヘッドホンの音が自然の音に感じるようになってきたからかも。

でも当時は他にヘッドホンを聴いたこともなく、何の曲を聴くにも気にならなかったのでずっと愛用してきました。

ATH-AD9.JPG

 

でも長い間使ってきたので今では大分ヘタれてきています。
特にイヤパッドがもう駄目です。簡単に外れてしまう。
そして前からおかしいなと思っていたんだけど、改めて聴いてみると左側のハウジングがビビったりするのを確認したのでもうお蔵入りにすることにしました。

今はこのモデルは生産完了していて後継機はATH-AD900となってます。音はATH-AD9より良くなってると思いますが、外見はATH-AD9の方がカッコいいなと思うのはけして親バカだったり愛着があったからだとは思わない。
ハウジング内部が見える方がやっぱ見栄えがよく昔からaudio-technicaの作りの良さを感じます。

ハウジング


さてすでにディスコンになってるヘッドホンをレビューしてもしょうがない気もしますが簡単に感想を述べておきます。


音は高音寄り。低音はある程度量感はあるけど音圧はあまり感じない。
硬質感のあって冷たい音だが分析的ではなくある程度刺激がある。
ソースによって高音が少しシャリつく。分解能はそこそこある。
音場は広くて音抜けがよい。耳のすぐ側で音が鳴っている。

装着感はとてもいい。軽量でかなり使い込んでるので側圧も全くきつくない。
イヤパッドはベルベット調の布製で肌触りは悪くない。
ケーブルは型出しで柔らかい布巻きで長さ3m。癖は付き難いが擦れるとタッチノイズが出る。

当然開放型の為遮音性は低くかなり音漏れはします。
付属品は標準の変換プラグ。

向いているジャンルはポップス、クラシックでしょうか。女性ヴォーカルはなかなかいい。ロックやHR/HMも悪くないけど低音が弱めな為ちょっと軽く感じる。

けしてHR/HM向きではなかったのだけれどお店の試聴機で流れていたのがJ-POPだったから参考にならなかったんだな。


現時点でaudio-technica開放型の最上位機種であるATH-AD2000を所有してるのでもう使わないと思うんだけどなんか捨てられない。
音に異常さえなければイヤパッドを交換して保管しておきたいとは思うんだけどね。

『娘フロ』の「射手座☆午後九時Don't be late(Sheryl On Stage)」なんかとても突き抜けていて気持ちよく聴けてたかな。

 


 


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コメント 7

つきじ

AD900よりAD9ほ方がハウジングのデザインが格好いいですよね

ちなみに私が初めて買ったヘッドホンはES7でした。
その時はHPAの存在も知りませんでしたし
まさか自分がヘッドホンブログをするとは夢にも思いませんでしたよw
by つきじ (2009-05-06 11:44) 

しゃけ

この当時からウィングサポートはほぼ完成されてますね。
私もこの機構を初めて知った時は「こんな画期的な方法があるのか!」と
驚きました。
でも買えるのは非搭載の安いモデルだけだったんですが(w

ヘッドホンもスピーカーのように補修してくれるところがあると
いいんですけどね・・・。
by しゃけ (2009-05-08 00:15) 

黄昏

>つきじさん
コメントありがとうございます。
ですよねー。モデルチェンジしたのを見てガッカリしましたね。前よりカッコ悪くなってるなんて。
今だったら二万出すならATH-AD1000にいった方がいいでしょうね。

私も一年前の自分ではこれだけヘッドホンを買ってブログを始めることなんて想像出来なかったでしょうね。
by 黄昏 (2009-05-08 07:28) 

黄昏

>しゃけさん
こちらでははじめまして。
nice!&コメントありがとうございます。
私もこれは凄い発明だと思いました。
ただウイングサポートは頭が小さい人には合わないことがあるみたいですが、頭がデカイ私には全く無問題!(?)

修理して貰えるなら頼みたいものですがもし出来てもドライバーは現行のATH-AD900に変わってしまいそうですねぇ。

by 黄昏 (2009-05-08 07:41) 

SHIDA

初めてコメントいたします。
このヘッドフォンは、現時点でも修理可能製品です。
http://at-listening.jp/repair/repair_info.php?product_id=ATH-AD9&Submit=%A1%A1%A1%A1%C9%BD%A1%A1%BC%A8%A1%A1%A1%A1
できたら大事にしてあげてください。
by SHIDA (2009-12-17 21:49) 

黄昏

>SHIDAさん
コメントありがとうございます。
返事が遅れてすいません!

ご助言ありがとうございます。
イヤパッドは交換出来るだろうと思ってましたが修理もまだ受け付けていたのですね。
思い入れのあるヘッドホンなので、また近いうちにオーテクに連絡をとってまた復活させたいと思います。
最近アンティークなヘッドホンを入手しているのでまたなにかアドバイスを頂けたらありがたいです。
どうもよろしくお願いします。


by 黄昏 (2009-12-31 13:29) 

Daniel

ほぼ10年前にATH-AD9を日本で購入したアメリカ人ですが、今でも毎日のようにこの素晴らしい機器を愛用しています。2回ほどイヤーパッドを交換していますが、音質・装着感は新品状態で、動かなくなるまできっと使いつづけると思います。

ここまで長年使える立派な製品を生産する会社って、一体どうやって儲かるんだろうって、時には不思議に思うことがあっても、一生Audio-Technica社のファンでいると思いますし、いつかまたその会社のヘッドフォンを購入する機会がくることを楽しみにしています。
by Daniel (2013-07-28 22:35) 

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