DRAGON GUARDIAN / DRAGONVARIUS [HR/HM]
勇者アーサーによるファンタジックな世界観に満ちたシンフォニック・メロディック・スピード・メタルに、ナレーションや台詞が楽曲に散りばめられたドラマティックな音楽はサンホラを思わせる。
一言で云ったら日本版RHAPSODY OF FIRE、または完全にメタルになったSOUND HORIZONと云うべきか。
メロディは日本人ならではの叙情的でかつ臭いメロディに溢れているけど、歌詞が日本語だから舶来嗜好のメタルファンには受け付けない可能性もあるけど正直日本語でも全然違和感なく聴けます。
歌っている女性シンガーが予想していたよりも力強く伸びる歌唱を披露していて良かった。
ただ音質はそんなに良くないのはそれほど気にはならないけど、それ以上にヴォーカルが引っ込んでいる録音が勿体無いと思ったかな。
あとドラムが打ち込みみたいなので是非生ドラムを使った方がよりパワフルになると思うので希望したい。
その名の通り序曲である①から続いてこれぞメロスピって②が分かっててもやられますね。
③は如何にもジャーマン・メロディック・スピード・メタルを思わせる躁的なメロディに分厚いコーラスをまとわせていて好き者には堪らないでしょう。
アコーディオンを使ってワルツのリズムを刻む④はサンホラを思い起こしてしまうけど最終的にスピード・メタルになるところが期待を裏切らない。
基本どの曲も起伏があってもスピーディなナンバーばかりで気持ちいい!
そして要所要所に台詞が挿入されて物語をドラマティックに盛り上げて気分を高揚させてくれる。
でもこの台詞が気になる人はいるかもしれない。
一般のリスナーは楽曲に台詞が入るのをあまり好まないみたいだから。
メタル・ファンなら英語の台詞ならそんなに気にならないと思うのだけれど、無名の声優さんみたいなのでちょっと中二病臭さと云うか邪気眼っぽさを個人的に感じてしまって最初はちょっと笑ってしまったのは内緒だw
どうせなら有名な人気声優を使ってくれれば云うことなしですね。
ライナーを書いてるお馴染みキャプテン和田がコミケに触れていてちょっと無理してる感があってなんか笑えます。
ソングライターでギタリストの勇者アーサーのプロジェクトなのでメンバーが流動的みたいだけど、今のシンガーはとても合っていていいと思うしよりプロダクションを強化してのこれからの作品を期待して待っていたいと思います。
ヘッドホンは最初はMS-PROで聴いたのだけれどヴォーカルへっこんでてスカスカに感じたんで、より濃い目の音とPRO2500にしたらこれも周りの音にヴォーカルが負けてしまう。
重ね重ねヴォーカルが引っ込み気味のミックスが残念だなぁ。
それで結局二大メタルホンと云うべきMS-2とHD-25-1Ⅱに落ち着いた。
と云うか先ずその二機種を聴くべきだろと自分に突っ込んでしまった。
- このヘッドホンで聴いてみて:TRV-84HD+MS-2
明るく切れ味するどい疾走感を楽しみたいならMS-2、パワフルな低音でドカドカとした勢いで聴きたいならHD-25-1Ⅱですね。
なんか曖昧と云うか抽象的な表現だけど、どちらも臨場感があって楽しめると思う。
これで改めてMS-PROとMS-2の違いを感じましたね。単純にメタルならやっぱりMS-2の方が合いますわ。
MS-PROの奥行きの深さが逆に働いてしまった感じだね。音源に厚みがない場合はマイナスに聴こえてしまう。
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